[書籍] 研究を売れ!

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ソニーコンピュータサイエンス研究所(Sony CSL)のTechnology Promotion Office(TPO)の夏目哲氏と、その創設者である所眞理雄氏が書いた新刊本。
研究所が研究者に自由な研究をさせながらも、企業研究所としての「研究」の「ビジネスとしてののアウトプット」をいかに両立させていくかについて、その仕組み作りや周りの役割、心構えを余すところなく書いてある良書であり珍書でもある。

https://www.sonycsl.co.jp/news/3187/

中身については、読んでもらえば分かるので割愛するけれど、この本がなぜ珍書かというと、この本は、Sony CSLという一風変わった研究所において「研究営業」という役割を担った夏目氏にしか書けないことが行間に満ちあふれ、それがまた、ソニーならではの規模感みたいなものが、他社で通用するのかどうかなど、お構いなしに書いてあり、事例として学べることがいっぱいあるのはもちろんなのだが、と同時にSony CSLの根本的な自由闊達さみたいなものが滲みすぎで、「うーん、これは参考にならない」と思っしまうR&D戦略担当も多そうだな、とまで思うこと。それがオリジナリティであると同時に、ちょっと特殊性を感じずにはいられなかった。ま、そこは考え過ぎかもしれないけれど。

もちろん企業の研究所のあり方について、一石を投じる本として、エポックでオリジナリティ溢れた一冊であることは間違いなく、オススメの一冊です。